2018年度 バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ 株主への手紙 和訳全訳まとめ④

バフェットからの手紙

バフェットは自社株買いを進める企業を好むというお話。

配当よりも遥かに重要なもの

Our investees paid us dividends of $3.8 billion last year, a sum that will increase in 2019. Far more important than the dividends, though, are the huge earnings that are annually retained by these companies. Consider, as an indicator, these figures that cover only our five largest holdings.

我々の株式ポートフォリオは昨年3.8B$の配当をもたらしてくれました。そして、この数字は2019年には更に大きな数字になるでしょう。しかし、配当よりも遥かに重要なのは株を通して保有する企業が毎年生み出す莫大な利益です。尺度として、我々の最も大きい5つの株式ポジションに絞って考えてみましょう。


バークシャーの保有分、単位はM$
企業年末の保有割合配当額(1)稼いだ利益(2)

(1)現在の1年分の配当に基づいています。
(2)2018年の利益から普通配当と優先配当を差し引いた数字に基づいています。


GAAP – which dictates the earnings we report – does not allow us to include the retained earnings of investees in our financial accounts. But those earnings are of enormous value to us: Over the years, earnings retained by our investees (viewed as a group) have eventually delivered capital gains to Berkshire that totaled more than one dollar for each dollar these companies reinvested for us.

我々はGAAPの基準で損益を報告しなければなりませんが、我々が株式を通して保有する企業が稼いでいる利益(上の表の一番右の数字)を勘定に入れることが許されていません。しかし、これらの利益こそが我々にとって大きな価値を持っています。これまで何十年にもわたり、我々の投資している企業群(グループとして捉えます)の利益は、企業内で株主の為に再投資することによって資産が何倍にも増え、最終的に株価の上昇によってバークシャーに利益をもたらしました。

私たちは自社株買いをとても好みます

All of our major holdings enjoy excellent economics, and most use a portion of their retained earnings to repurchase their shares. We very much like that: If Charlie and I think an investee’s stock is underpriced, we rejoice when management employs some of its earnings to increase Berkshire’s ownership percentage.

私たちの主要な投資先は全て素晴らしい事業を持っており、手にした利益は自社株買いに1番多く使います。私たちはそのような自社株買いをとても好みます。チャーリーと私は、投資している株式に安値がついていると判断できる時であれば、経営陣が手にした利益で自社株買いを行使することでバークシャーの企業の持分が増えると嬉しいです。

Here’s one example drawn from the table above: Berkshire’s holdings of American Express have remained unchanged over the past eight years. Meanwhile, our ownership increased from 12.6% to 17.9% because of repurchases made by the company. Last year, Berkshire’s portion of the $6.9 billion earned by American Express was $1.2 billion, about 96% of the $1.3 billion we paid for our stake in the company. When earnings increase and shares outstanding decrease, owners – over time – usually do well.

以下は、上の表からの例えです。

バークシャーの保有するアメックスの株数は過去8年間変わっていません。一方、我々のアメックスの持分は、アメックス社による自社株買いにより12.6%から17.9%に上昇しました。昨年、バークシャーが保有する6.9B$分のポジションが生み出したアメックスの利益は1.2B$でした。私たちがアメックスの株式を購入した価格、1.3B$の96%です。利益が増えて発行済株式が減っていくなら、その企業への投資家は、時間が経つにつれ(株価が上がり)大抵利益を得られます。

A third category of Berkshire’s business ownership is a quartet of companies in which we share control with other parties. Our portion of the after-tax operating earnings of these businesses – 26.7% of Kraft Heinz, 50% of Berkadia and Electric Transmission Texas, and 38.6% of Pilot Flying J – totaled about $1.3 billion in 2018.

第3のグローブは、他の企業と共同保有する4社です。

26.7%保有のクラフトハインツ、50%保有の”Berkadia”、同じく50%保有の”Electric Transmission Texas”、38.6%保有の”Pilot Flying J”の4社を部分保有しており、我々の4社の持分の2018年の税引き後利益は約1.3B$でした。

In our fourth grove, Berkshire held $112 billion at yearend in U.S. Treasury bills and other cash equivalents, and another $20 billion in miscellaneous fixed-income instruments. We consider a portion of that stash to be untouchable, having pledged to always hold at least $20 billion in cash equivalents to guard against external calamities. We have also promised to avoid any activities that could threaten our maintaining that buffer.

第4のグローブは、年末時点で112B$の「米国短期債権と現金同等物」、そしてこれとは別に20B$の多様な債権を保有しています。この保管している20B$分のお金は、使うべきものではないと私たちは考えており、外部の災難からバークシャーを守れるように常に20B$以上の現金同等物を保有すると誓っています。また、これまでもこれからも、その20B$分のクッションの維持を脅かし得るどんな行動もしないと約束します。

現金不足になるリスクを冒すことはしません

Berkshire will forever remain a financial fortress. In managing, I will make expensive mistakes of commission and will also miss many opportunities, some of which should have been obvious to me. At times, our stock will tumble as investors flee from equities. But I will never risk getting caught short of cash.

バークシャーは永久に経済的な要塞であり続けます。バークシャーの経営において、私は大きな損失を伴う失敗をするでしょうし、多くのチャンスを見逃すでしょう。そして、その失敗のうちいくつかは、失敗したことが私には明らかなものになると思います。時に我々の株式は投資家が逃げ出すことで株価が暴落するでしょう。しかし、私は現金不足になるリスクを冒すことは絶対にしません。

In the years ahead, we hope to move much of our excess liquidity into businesses that Berkshire will permanently own. The immediate prospects for that, however, are not good: Prices are sky-high for businesses possessing decent long-term prospects.

これからの数年間で、我々が保有している余剰の資金を潤沢に用いて、バークシャーが永久保有する企業を買うことを望んでいます。しかし、現在の見通しはあまりよくありません。長期的に優れた見通しを持つ事業の価格がとても高いのです。

That disappointing reality means that 2019 will likely see us again expanding our holdings of marketable equities. We continue, nevertheless, to hope for an elephant-sized acquisition. Even at our ages of 88 and 95 – I’m the young one – that prospect is what causes my heart and Charlie’s to beat faster. (Just writing about the possibility of a huge purchase has caused my pulse rate to soar.)

この残念な現実により、2019年も私たちは事業の購入ではなく株式の購入を進めることになるでしょう。そんな状況ですが、私たちはエレファントサイズの巨大な規模の買収の機会を探し続けます。私たちは88歳と95歳ですがー私はその若い方ですー買収の機会を探し求めると、私もチャーリーも心臓の脈が上がります。(巨大な買収ができる可能性が存在しているというだけのことを書いています。)

私たちは株式の短期売買はしません

My expectation of more stock purchases is not a market call. Charlie and I have no idea as to how stocks will behave next week or next year. Predictions of that sort have never been a part of our activities. Our thinking, rather, is focused on calculating whether a portion of an attractive business is worth more than its market price.

私たちは株式の短期売買はしません。チャーリーも私も、来週や来年に株価がどのように動くか全く検討もつきませんし、私たちがそのような予想をすることもありません。株価の動きよりも、むしろ我々の保有している魅力的な事業の価値が、株価と比べて高いか低いか計算することに思考を集中させています。

感想

他の企業も以前より企業買収に熱心になったことから買収の機会が見つかりにくくなっているようです。現金が多い為、長期的に見れば今の株価が大きく下がってくれた方がバークシャーの株主には恩恵が大きいでしょうね。

「バークシャーは永久に経済的な要塞であり続ける!」だなんて、頼もしいね。

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