2018年度 バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ 株主への手紙 和訳全訳 まとめ②

バフェットからの手紙

年次報告書の変化についての説明がありました。

簿価の増加率の情報はなくなる

Long-time readers of our annual reports will have spotted the different way in which I opened this letter. For nearly three decades, the initial paragraph featured the percentage change in Berkshire’s per-share book value. It’s now time to abandon that practice.

バークシャーの年次報告書を長く読まれている方はこれまでとは異なる表記に気づかれることになるでしょう。過去30年ほどに渡って2ページ目で1株当たりの簿価の増加率を重要なものとして取り上げてきましたが、辞めるべき時が来ました。

The fact is that the annual change in Berkshire’s book value – which makes its farewell appearance on page 2 – is a metric that has lost the relevance it once had. Three circumstances have made that so. First, Berkshire has gradually morphed from a company whose assets are concentrated in marketable stocks into one whose major value resides in operating businesses. Charlie and I expect that reshaping to continue in an irregular manner.

2ページ目のバークシャーの簿価が年間の増加率の情報は今回で最後になります。簿価という基準は、3つの状況の為にバークシャーの価値との関連性がなくなってきたからです。

第一に、バークシャー、保有している株式に主な価値を持つ会社から保有している事業に主な価値を持つ会社へと次第に変貌してきたからです。チャーリーと私は、不規則な形でこのような変化が続いていくと考えています。

Second, while our equity holdings are valued at market prices, accounting rules require our collection of operating companies to be included in book value at an amount far below their current value, a mismark that has grown in recent years. Third, it is likely that – over time – Berkshire will be a significant repurchaser of its shares, transactions that will take place at prices above book value but below our estimate of intrinsic value. The math of such purchases is simple: Each transaction makes per-share intrinsic value go up, while per-share book value goes down. That combination causes the book-value scorecard to become increasingly out of touch with economic reality.

第二に、我々の保有株は市場価格で評価されるにもかかわらず、会計基準では、我々の事業は現在の価値よりもはるかに低い値段でバークシャーの簿価に計上する必要があります。近年事業が育っており、簿価の上では間違った値札がついています。

第三に、これから長期に渡って、バークシャは大量に自社株買いをするであろうということです。簿価より高い値段、我々が見積もる本質的価値より下の値段で自社株を購入します。その際の計算方法は単純です。自社株買いをするごとに一株当たりの本質的価値は増大し、一株当たりの簿価は下がります。この組み合わせにより、簿価の増加率は実際の価値の増加とはますますかけ離れたものとなります。

今後はバークシャーの株価に注目

In future tabulations of our financial results, we expect to focus on Berkshire’s market price. Markets can be extremely capricious: Just look at the 54-year history laid out on page 2. Over time, however, Berkshire’s stock price will provide the best measure of business performance.

これから、2ページ目の業績の表ではバークシャーの株価に注目して貰うように期待します。市場価格はかなりきまぐれ(2ページ目の54年間の歴史を見てください)ですが、長期的にはバークシャーの株価が事業の成果を表す最も良い基準になると思います。

まとめ

株式保有のみの時代は簿価=価値でしたが、保有事業が増えるにつれ、簿価の1.7倍が適正価値と私は見積もってきました。

バフェットは簿価の基準が駄目になると書いていますが、私個人的にはまだまだ有効で、「簿価×1.6~1.9=適正価値」を基準にしてバークシャーの価値を見積もるのが他の方法に比べて優れていると考えています。

第3の理由により自社株買いで簿価が下がった際には上限の1.9倍に近づけて評価し、現金で大きな事業を購入した際は1.6倍に近づけて評価したら良いのではないでしょうか?また事業が簿価の上で過小評価されている為、時間が経つにつれ、1.7倍~2.0倍といった感じで引き上げていくことで対応できると思っています。

簿価の上昇率よりも実際の価値の上昇率の方が高くなる為、株価での評価を望んだのかなと思います。

また、第3の意味は少し難しかったかもしれません。簿価の1.2倍以上で買う(形式上は120円以上で100円の値札がついているものを買う)ので、簿価は下がります。しかし、その100円の値札がついているものの価値は170円である為、結果として「120円で100円の値札がついている170円の価値のもの」を買うことになり、本質的価値は増大します。

今後、株価が大きく上がることを予言しているみたい☆

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