水色=ダナハー株:過去39年で約2400倍(配当込み)
ピンク=バークシャー株:過去39年で約1165倍
黄色=SP500(配当再投資込み米平均株):過去39年で約145倍
※ダナハーには、株価上昇に加え配当(年利0.6%程度)もあります。
ダナハー株はバークシャー株を上回る投資利回りを継続してきた
改良版バークシャーのような、ダナハー(DHR)っていう企業を知っていますか?
過去約40年に渡り、※年率平均約20~30%で株価が増え続け、ここ最近も年率20%程度を維持しています。
※将来も続くとは保証されていません。
ダナハー株価の対数(log)グラフ
過去40年間、大きな下落や停滞がなく、一貫して増え続けています。
ITショックやリーマンショックの際も、わずか1年半で株価が復活。
ダナハーの簿価(企業内の資産価値)・収益に至っては、対前年比で、無傷どころか増加してた程でした。
ダナハーが買収した事業。傘下の主な企業。
親会社ダナハーが様々な事業を保有する形の為、
バークシャーと同様、実質的には優良な投資信託のようになっており、更に、「ダナハー本社には小さい部屋に机が置いてあるだけ」という質素さも投資先として好感が持てます。
※2016年にダナハーからフォーティブ株がスピンオフ(分離)しました↓
ダナハーの創業者の資産の約95%以上がDHR/FTV株
ダナハー株からスピンオフ(分離)したフォーティブ株(FTV)を含めると、
ダナハー創業者のミッチェル・レイルズ氏やスティーブン・レイルズ氏は、約1兆円の資産の95%以上をDHR/FTV株で保有しています。
この二人と資産の増減を一致させることが出来るのは、非常に大きな安心材料です。
バークシャー株とダナハー株の構造の違い
ダナハーは全て企業を100%保有する
バークシャーは、事業の100%保有が資産の約7割、株式が約3割です。
このように、バークシャーは2通りの投資方法を使っていますが、
「ダナハーは事業を100%保有」のみを扱っています。
バフェットも、
良い投資先を見つけることが出来れば、100%保有する方が望ましい
と述べていた為、より好ましい投資方法と言えます。
ダナハーは、分析や検査、歯科や化学などの分野に特化している
ダナハーは、
「医療診断機器・水質検査・試薬・歯科医療機器・分析機器など幅広い産業向けの機器・ソリューションを提供する企業グループ」
と言われていますが、これらの企業を100%保有する投資会社の体を為しています。
買収するだけでなく、カイゼン(DBS)する
ダナハー傘下の既存の会社と合併させることで無駄を大幅に解消する方法(カイゼン・DBSと呼ばれている)を使っています。
具体的には、
- 買収した事業を既存のDHR傘下の事業と統合し、
- 重複する部門のリストラ等で業務の無駄を省き、
- 1+1=3にするようなM&Aを繰り返す
ことで、非常に高い利回りを達成して来ました。
ただ、買収された会社の従業員が、「DHRに買収されたら、雰囲気が大きく変わって、まじめ一色の会社になった」と書き込んでいたりしている点は注意が必要です。
ダナハーの優秀な経営者ラリー・カルプ氏(Larry Culp)とトーマス・ジョイス(Thomas P. Joyce Jr.)
創業者の2人は現在経営にはあまり関わっていないものの、優秀な経営者を雇っています。
旧CEOラリー・カルプ氏(Larry Culp)
現CEO、トーマス・ジョイス氏(Thomas P. Joyce Jr.)
ラリー・カルプ氏は2016年の春にダナハーCEOを辞職した後、現在は沢山の難題を抱えるGEの取締役→CEOに就任しています。
元CEOカルプ氏のお陰でDHRの株価が30%上昇
2019年の初め頃、カルプ氏は
GEが保有していたバイオ医薬事業を2.3兆円でダナハーに売却しました。
GEの財政を健全にすると同時に、
この事業には健全な財政基盤があるダナハーにとっては4.5兆円ほどの価値があり、ダナハー元CEOカルプ氏のお陰で、ダナハーの株価は即30%(約2.2兆円分)上昇しました。
ピッフィーの資産の約20%がダナハー株(DHR)の為、ピッフィーも多大な恩恵を受けることが出来ました。
まとめ
バークシャーは50兆円規模になり、大きな資産の投資先が見つけられない為に年率20%を出せないと言われていますが、
ダナハーはまだ10兆円規模の会社です。
ダナハーは、長期ではバークシャーを大幅に上回る可能性が高そうです。
ペコリ☆
୨୧ピッフィーの株式投資Diary୨୧
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