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ピッフィーです(*^▽^*)
中国のアマゾン「JD」が優れている理由を詳細までまとめてみました∗*゚
世界一の中国EC(ネット通販)市場で1/4のシェア獲得
中国のEC市場規模は米国の2.5倍の122兆円(年間)となりました。
そこでは必ず新規参入ベンチャーが続々登場し、熾烈な戦いが繰り広げられていますが、
中国のJDのシェアは24.2%となりました。
JDは中国EC市場成長の恩恵を受けられる
JDのIR資料より。
左から、EC以外を含む市場規模、20位までのセラーの割合、EC化率、ECの市場規模(人民元)
これからも中国のEC市場全体が長期的に急拡大していきます。
従って、万が一競争に多少負けたところで
JDは成長していくことが出来るでしょう。
実際、JDは24.2%の中国内シェアを取り、
売上高は毎年25%以上(平均50%)成長してきました。
左上:利用者/年、右上:利用者/セメスター、左下:取引額、右下:売上額
それでは、現在の敵対勢力を見ていきましょう。
JD(京東)の直販ライバル
YoY%は、対前年売上成長率
実際に買付販売している企業の比較では、JDは中国1位です。
米国のアマゾンに比べ、JDの成長率がより高く、競合の規模はより小さいです。
JD(京東)のECサイトライバル
アリババ(サイト名:Tmall)
アマゾン
拼多多(ピンドゥォドゥォ)
考拉(コアラ)
強力なライバルが4社あります。
これらをもってしても、ピッフィーはそれほど心配はしていません。なぜなら、
アリババ
アリババのCEOジャックマーは引退しました。
アリババのサイトは見ていて疲れます。
衰退したIBMのサイトも、見ていて疲れるサイトでした。
サイトは安い費用で良いサイトが作れます。
JDやピッフィ-のように、快適なサイトをきちんと提供する会社の方が強いに決まってます。
アリババサイト
JDサイト
アマゾン
グーグルやアップル等、米国企業の排除は中国共産党の既定路線です。
iPhoneの購入者に罰金を課すような国ですから、
もし一時的に成功出来ても、その度に何度でも杭は打たれるでしょう。
JDは、共産党という強力な外壁に囲まれた安全な場所で、アマゾンの良い所を真似てタイムマシン経営が出来ます。
拼多多(ピンドゥォドゥォ)
拼多多は、日本でいうスーパー玉手のような、偽物上等の安売り戦略。
100%正規品を扱うJDとは、180度狙う顧客層が異なっています。
考拉(コアラ)
越境(輸入)ECで一位となったことで有名になった考拉ですが、この市場自体は中国内EC規模の10分の1以下です。ですので、実際には規模は小さく、それほど気にする必要はないかなと思います。
他の中国EC3社に対するJD(京東)の優位性
JDだけが持つ大きな優位性が沢山あります。
100%新品
中国の他のEC企業では、当たり前のように偽物を扱っています。
アリババは、売買場所の提供者ですので、完全に偽物を取り締まることは難しいです。
しかし、JDは自ら買付・商品開発を行っており、100%正規品です。
お金持ちはトラブルを避けるため、JDで購入するでしょう。
その為、他の中国企業とは異なる顧客層で勝負できます。
自ら配送まで行う
JDは内製思考で、唯一、自ら配送網(子会社JDロジスティックス)を持っています。しかも、自動倉庫に始まり、自動運転、ドローンの配送を既に実現させています。
クロネコヤマトと提携し、低温輸送も出来るようになりました。
中国は広大ですが、ほとんど翌日までに届けることができ、ドローンで新鮮なカニを届けるなんてことも出来ます。
他のEC企業はあくまで場所の提供者である為、そのような配送は難しいです。
また、中国は規制が緩い為、ドローンの開発はアマゾンより有利です。
決算上の利益を出さない
規模の増大と共に『実質的な』利益率が高まるJD
「世界一賢い経営者」とバフェットに評される、アマゾンCEOジェフベゾスは「『決算上の』利益を取るのは、良いアイデアがなくなった時」と昔述べていました。
この戦略で課税を逃れ、アマゾンは市場を大きく上回る成長をしてきました。
アマゾンのように、決算上の利益を出さずに事業に再投資する。
例えば、10000円の利益を出せても、そのお金で10000円分の技術を作る。
そうすることで課税を防ぎ、「税金で取られるはずの利益」を全部自社の為に使うことが出来ます。
従って、決算上の利益を出さない戦略自体は、明らかにJDにとって有利な戦略であり、「失敗したら天下を枕に討ち死に」といった狂気というゆかぴょんさんの見方とは全く異なります。
JDの経営陣は、そうした否定的な見方について「JDの長期的な戦略を理解する必要がある」と述べています。
JDは課税を防ぐ戦略投資によって、最新鋭の自動化システムを構築しています。
配当を出さない
「配当には課税される為、企業内で賢明に再投資されるならば、配当はない方が有利です。」 by ウォーレン・バフェット
「配当と(決算上の)利益たっぷりのIBM」
「配当と(決算上の)利益がないアマゾン」
の両社のここ10年の争いを見ていた方なら、どちらに投資するべきか一目瞭然です。
IBMは利益がある筈なのに株価はどんどん下がり、アマゾンは利益がないのに株価はどんどん上がりました。
こうした細かい部分まで「資本の仕組み」と「アマゾン」を理解し、
アマゾンのコピーが忠実になされており、
ピッフィーは「JD=改良版アマゾン」と思っています。
EC以外の事業も魅力的なJD(京東)
また、先日の記事でも取り上げたように、
最近のJDは、自社ブランドの商品開発やEC以外の様々な事業にも注力する方向に動いています。
有料会員制
アマゾンプライムのような有料会員制の「JDプラス」。
2018年夏に1000万人(年率700%増加)を突破しました。アマゾンは1億人で10倍ですが、時価総額は20倍の差がある為、JDは割安といえます。
JDは有料会員制を初めて数年であり、これから急激な増加が期待できます。
JDで買物をするユーザー自体も3億人いて、年率20%以上の成長を誇っています。
売買場所の提供者になれる。
JDは中国第2のECサイトです。
アリババのように、JDのECサイトで他社が販売できる仕組みを更に整えていくことでしょう。
また、人が集まる場所では広告で利益を出すことも出来ます。商品と一緒に広告を送ることも出来ます。
そうなると、爆益が発生すること間違いなしだと思います。
JD(京東)は技術の会社
「JDは技術の会社である」とJDの経営陣は口を揃えて言います。
AI、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、ブロックチェーン
に大きく力を注いでいます。
JDの世界最高の技術が完成してきており、この技術を売るだけでもJDが世界一レベルの企業になれるのではないかと、ピッフィーは予想しています。
商品自社開発
JDは、アマゾンと同様、魅力的な商品を作る能力を有しています。先日、車用品販売を発表していました。
これから自らのECサイトで自社製品を販売することで、将来、大きな利益を取れる構造になるでしょう。
共産党の経営乗っ取りリスクは小さい
JDは、劉強東CEOが15.5%、テンセントが約21.5%保有するだけでなく、ウォルマートが約11%、グーグルが約1%保有しています。従って、他の企業よりも乗っ取りにくいです。
JD(京東)の人員削減
今に始まった話ではなく、結構前から人員を半減する計画でした。
ゴーンの日産の事件でも分かるように、リストラをすることで企業の利益が増えます。
JDの18万人の従業員の大半は配送員であり、ドローンなどの自動化により不要になりました。
また、「JDは急拡大の中でこれまで一度もリストラを行わず、仕事をサボる職員が出てきている為」と劉強東CEOは述べています。
また、幹部職員の10%削減は、成績最下位から削ることで頭脳の少数精鋭を狙っています。
人員削減のメリット
外国企業はリストラが多いです。
中国NO.1企業の騰訊テンセント(TCEHY)も同様に10%規模の削減を行っています。
むしろ日本のような、必要に応じて解雇しにくい環境の方が共産主義的かもしれません。
これから人工知能AIにより、従来の仕事が消えていきます。
日本も転職しやすい社会にし、適材適所を進め、生産性を高めるべきです。
人員削減のデメリット
人はロボットではありません。
また、残った人も不安になり、転職を考えるかもしれません。自動化の仕組みにより人手が要らなくなりますが、残る人・出て行く人、両方の人々のケアを大切にして欲しいです。
JD(京東)まとめ
JDの優位性は多岐に渡ります。
ピッフィーは1番好きな企業として、これからもJDを応援し続けます(*^▽^*)
୨୧ピッフィーの株式投資Diary୨୧
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