ビッグニュースが流れてきました。
100億ドル(約1兆1000億円)規模とバークシャーの総資産の2%弱の投資案件です。
オキシデンタルへ投資することになった経緯
330億ドルでアナダルコ(APC)を買いたい米石油大手シェブロン(CVX)、
380億ドルでアナダルコ(APC)を買いたいオキシデンタル(OXY)、
でも資金面で不安なオキシデンタル。。
そこで、
- 安心して380億ドルを払う為に、バークシャーから100億ドルの資金援助を受ける。
- バークシャーもお礼として有利な投資をさせて貰える。
っていう話だそうです。
負債を含めていない金額で、負債を加えると380億ドル→570億ドル
資産家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイは米オキシデンタル・ペトロリアムに100億ドル(約1兆1100億円)を投資し、オキシデンタルによる380億ドル規模の米アナダルコ・ペトロリアム買収計画を支援する。
引用元:ブルームバーグ
オキシデンタルが4月30日発表した資料によれば、同社の優先株10万株をバークシャーが引き受ける。配当は年8%で、アナダルコ買収の完了が条件だという。アナダルコは米シェブロンが先に提示していた330億ドルの買収額を受け入れていたが、オキシデンタルとの真剣な交渉に応じることで合意したと29日に発表していた。
オキシデンタルの8%配当の優先株は魅力的
株価が割高な状態が続いている中、配当8%の優先株をバークシャーは受け取れるそうです。
ピッフィーは普通株の配当は嫌いなことが多いのですが、優先株の高配当は、その企業からのプレゼントとなる為、投資条件として魅力的だと思います。
買収できた場合にだけ投資できるというのも良いですね。
豊富な手元資金を活用したいバフェット氏と、財務面の不安を払拭したいオキシデンタルで思惑が一致したようだ。〜省略〜オキシデンタルの普通株を1株62.50ドルで購入できる権利(ワラント)も得る。現在の株価は58ドル程度。買収成功によってオキシデンタルの企業価値が上がれば、バークシャーの収益機会は広がる。
引用元:日経新聞
オキシデンタルのビッキー・ホルブ最高経営責任者(CEO)は声明で「バークシャーからの財務面の支援を得られることになり、非常に喜んでいる」と述べた。
今回の出資が実現すれば、バフェット氏の強みが健在である証左となる。バークシャーの資金力とバフェット氏のブランド力が優良案件を自然と引き寄せ、短期間で意思決定できるのが強みだ。特に08年の金融危機時は「最後の出し手」として米ゴールドマン・サックスや米ゼネラル・エレクトリック(GE)の優先株を引き受け、利益を上げた。オキシデンタルが買収合戦に備えてバフェット氏に支援を求めたとすれば、まさに本領発揮といえる。
オキシデンタルへの投資の魅力と今後の予想
62ドルコールオプション付き
買収後、株価がグンと上がることも結構多いので、僅か5%上の価格の62ドルで買う権利を保有できるのもバークシャーにとって低リスク・高リターンで良い条件だと思います。
しかも、バークシャーから資金援助を受ける側のオキシデンタルにとっても嬉しい話なようで、win-winの関係でバークシャーは利益を得られます。
買収の見通しと、買収の予想
2015年夏のプレシジョンキャストパーツ(PCC)以来、大きな案件のないバークシャー。
下記の記事のyおうに
アナダルコが28日、シェブロンに提案額引き上げの意向を確認したが、拒否されたと明かした。シェブロンは買収合戦突入を避ける意向で〜省略〜
引用元:ロイター
バフェットの資金援助で高い買収価格を提示するオキシデンタルに勝てないとみて、シェブロンが諦める可能性の方が高いとピッフィーも思いますが、
買収合戦になる可能性もあり、絶対に実現するかは分かりません。
プレシジョンキャストパーツのようなエレファントサイズの買収案件ではない上、あくまで他社の買収支援にはなるのものの、十分に大きな案件。
バークシャーの株主としては、是非とも良い価格での交渉が実現して欲しいものですね!
そして買収が実現するなら、バークシャーはSP500をまた少しアウトパフォームするでしょう☆
バークシャー1銘柄を買って、間接的に超優良案件に投資しよう
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