Tモバイルと合併できれば、5兆円弱のメリットがあるそうです。
※普段の記事より、マニアックな内容です
日経新聞の記事
【ニューヨーク=中山修志】米司法省が、ソフトバンクグループ傘下の米携帯通信4位スプリントと、同3位TモバイルUSの合併を週内にも承認する見通しとなった。両社は条件としてプリペイド式携帯事業と周波数帯の一部を衛星テレビ大手のディッシュ・ネットワークに売却する。ソフトバンクGは経営に行き詰まりをみせていたスプリントを連結から切り離す。
米ウォール・ストリート・ジャーナルが24日報じた。司法省は合併が反トラスト法(日本の独占禁止法に相当)に抵触しないかを審査していた。同省は両社の資産売却によってディッシュが携帯事業に参入すれば、市場の適正な競争環境が保たれると判断した。
ソフトバンクGの出資比率は84%から27%に下がり、子会社から持ち分法適用会社となる。13年に買収したが、4兆円強の有利子負債を抱え苦戦していた。合併でスプリントの経営基盤を強固にし、保有株の価値が目減りするリスクも抑える。
もう一つの規制当局である米連邦通信委員会(FCC)は5月、スプリントのプリペイド事業の分離や農村部での通信網整備などを条件に合併を認める意向を示した。司法省は新たな企業が即時に参入できるよう、FCCの条件に加えて周波数帯の売却を求めていた。
合併が実現すれば契約件数は合計で1億3300万人となり、首位ベライゾン・コミュニケーションズ(1億5600万人)、2位AT&T(1億5300万人)とほぼ肩を並べる。
合併のメリット
Tモバイルも、スプリントも携帯電話通信の事業である以上、
会社の規模は小さくても米国全土に通信網を配備する必要がありますが、
小さい規模の会社が国全体に通信網を張るのは大変です。
そこで合併をすることで、この通信網を共有でき、5兆円程度の費用削減が出来るんです。
スプリント約3兆円+Tモバイル約7兆円=合計15兆円の価値
となります。
合併のデメリット
一方、デメリットもあります。
合併をすることで、ソフトバンクGはスプリントの経営権をTモバイルの親会社ドイツテレコムに全て譲渡することになっています。
SVFのAI事業をアメリカ人に提供する為に重要なスプリント。
元々、経営権の半分でも良いから持つことが重要だと言っていましたが、今回手放すことになりそうです。
経営権を手放す理由
経営権は誤差。
それは、SVFの方が遥かに重要である為、経営権がある方が有利かもしれないけれど、
SVFの事業の重要度に比べたら、そんなものは誤差だと言う意味だと思います。
2013年にスプリントを買収して以降、
合併&経営権の両取りが出来ず、
どれだけ髪の毛が抜ける思いをしたか!
と孫正義を苦しめてきたスプリントですが、
経営権のある、ない。
そんな細かいことはさっと決めて、遥かに重要な
SVF(投資)に私の時間の97%を使う!!
こうする方が良いと賢くなったのかなと思います。
まとめ
まだ、正式に合併が確定した訳ではありませんが、
5Gで中国と競争する為には、合併して一致団結した方が強いはず。
このままスプリントが合併できることを祈っています。
コメント
いつも楽しく拝読させてもらっております。
最近のソフトバンクGの株価の上昇は、スプリントとTモバイルの合併承認報道が大きく関わっているのでしょうか?
バフェット小太郎さま
コメント、ありがとうございます。
あると思いますよ!
でも短期的な値動きはかなりきまぐれです笑